こたろぐ

石橋鼓太郎のブログです。アートマネジメント/音楽研究(見習い)。

懸垂ができるようになってきた

1年くらい前からちょっとずつ筋トレをしている。ここ数ヶ月サボっていたが、なんか最近体型がだらしなくなってきたような気がして、1ヶ月前から再開した。上半身を少しでも厚くしたいので、腕立てと懸垂を1日ずつ交互にやる、その日のやる気次第でもう1種目やる、という最低限続けられそうなメニューにしている。

1ヶ月続けてみて、写真を見比べてみるとちょっと効果が出てきた気がする。あと、懸垂が最初は1回もできなかったのに、最近は5回くらいなら連続でできるようになった。1ヶ月でここまでできるようになるとは思っていなかったので、これはけっこう嬉しい。

筋トレブームは、最近の健康管理社会やネオリベ的なマチズモと結び付けられて批判されがちである。もちろんそういう側面もあるが、できなかったことができるようになること、自分がなりたい自分になること、などは、これらの批判を越えて、ひとりひとりが生きていくための糧になることでもある。

ただ、それによって生かされている、と当人が思っている事柄でも、それが実は誰かのお金稼ぎのために巧妙に仕掛けられた罠で、気がついた頃には搾取されていた、なんてこともある(例の映画に関するビジネスのように)。何につけても不確定なこの世の中で、考えることを止めて決断し、ただ一つの行動さえしていれば楽になれるよ、という甘い囁きについていくと、自分の人生がより大きい何かに乗っ取られてしまう。

結局、ときに迷い立ち止まりながらも、あれこれ試行錯誤していくしかないのだろう。あるいは、サーフィンのように、その時々に来た波を軽やかに乗り移っていくのでもいい。その果てに生み出された各々の生き方は、安易に批判できるようなものではない、と思う。